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大阪皮膚科医会

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第48回大阪皮膚科医会例会・学術講演会

企画主任より

 高齢化社会が進み、糖尿病の増加を背景に、以前にもまして、フットケアの重要性が高まっています。足の潰瘍、壊疽は、難治性になることが少なくないことは周知の事実です。足病変の壊死組織は、デブリドマンを行っていい場合と、いけない場合があるのをご存知でしょうか。何気なくASOという言葉が使われていますが、欧米では、ASOという表現は使われていないことをご存知でしょうか。今回の講演をお願いいたしました寺師先生には、PADの有無を基に、最適な対処法を解説して頂く予定です。寺師先生には、この分野において、本邦で最もわかりやすく理論的に解説される第一人者です。今後の日常診療に役立つ最新の情報を得られることと思います。

企画チーム:河合修三(主任)、尾本晴代、寺尾祐一、西井貴美子

テーマ:「糖尿病性足潰瘍の病態(神戸分類)と治療」

講師:神戸大学大学院医学研究科 形成外科学 寺師浩人 准教授

開催日:2011年6月25日(土)

開催時間:午後2:20開場

会 場:梅田スカイビルタワーウエスト(北区)
(TEL 06-6440-3933)

共 催:大阪皮膚科医会、株式会社ポーラファルマ

大阪皮膚科医会事務局:〒589-8511 大阪狭山市大野東377-2
近畿大学医学部皮膚科医局内
TEL 072-366-0221 FAX 072-368-2120

プログラム

pdf形式データのプログラムをダウンロードする[1.9MB]

◆ 14:20 開場

◆ 14:40 ー 15:00 製薬会社製品説明(株式会社ポーラファルマ)

◆ 15:00 ー 15:10 医会連絡会・健保連絡

◆ 15:10 ー 15:20 平成23年度第2回臨時総会

◆ 15:20 ー 16:50 寺師先生ご講演

◆ 16:50 ー 17:00 休憩

◆ 17:00 ー 18:00 質疑応答

◆ 18:00 ー  懇親会

 司会:河合修三・尾本晴代・平山公三
 質疑応答司会:寺尾祐一・西井貴美子

「糖尿病性足潰瘍の病態(神戸分類)と治療」
神戸大学大学院医学研究科 形成外科学 寺師浩人
 糖尿病患者の1.6〜2.0%が足に潰瘍を有していることから、本邦では現在6万人以上の糖尿病性足潰瘍患者が存在している。食生活の欧米化により地球規模で糖尿病や動脈硬化罹患患者が増加傾向にあり、本邦においてもそれらの合併症である足潰瘍患者の増加が危惧されている。
事実、糖尿病や末梢動脈性疾患(Peripheral Arterial Disease 以下PAD)による透析患者の下肢切断症例が増加している。透析患者では、血管そのものの石灰化のため進行例が多く、非透析患者よりも大切断の危険性が高い。現在、本邦の透析患者数は約30万人で、毎年絶対数で約1万人増加しその原因の第一位は糖尿病である。
このような患者に対する下肢血流障害の早期発見と適切な治療戦略が、大切断を回避するために重要である。また、壊死に至ってしまった場合や感染を併発した際のアセスメントも必要であり、救肢に拘りいたずらに治療期間が延びるようなことは避けるべきである。さらに、感染症から救命するための大切断も治療の一環である 。
最近、演者は糖尿病性足潰瘍の病因として挙げられる、

1.神経障害(自律神経障害、運動神経障害、知覚神経障害)
2.血管障害(末梢動脈性疾患、いわゆるPAD)
3.感染症
から、創傷形成に陥った病態を以下の4つに分類し、創傷治療の方針を立てている。

病態分類(神戸分類)
Type I : 1主体;胼胝下潰瘍、亀裂、水疱、Charcot足やHammer toe変形による創傷
Type II : 2主体;いわゆる重症下肢虚血(CLI)でFontaine IV度の創傷
Type III : 3主体;壊死性筋膜炎やガス壊疽に始まる急性軟部組織感染症による創傷
Type IV : 1+2+3;PADに二次感染(or critical colonization)後、CLIに陥った創傷

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